乳歯って虫歯ができやすいって本当?

本当です。

 

乳歯は永久歯と比べて表面のエナメル質が弱く、厚さも永久歯の半分程度しかないために虫歯ができやすく、さらに進行しやすいです。
初期の虫歯は表面のエナメル質内に留まっていて痛みは全く感じません。しかしこの状態が長く続くと、もろくなったエナメル質から虫歯がどんどん進行し内部の象牙質に達してしまいます。
ここまで来ると痛みを感じたり、冷たいものがしみるようになってきます。

 

乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄い分、進行が早いです。
さらに乳歯は永久歯より高さが低い為に、歯と歯の間の虫歯の発見がとても難しいです。そのため気づいたときには大きく虫歯が進んでいることが多くなってきます。

 

乳歯の虫歯が多い箇所はもう一つあります。それは奥歯の咬む面の溝の中です。乳歯の奥歯の溝はとても複雑で溝も深い為、虫歯が進みやすいポイントです。
そのためお子さんの定期検診は短めの間隔で受けて、早めに虫歯を発見し治療を行う方がよいかと思います。
名護 ホワイトニング

子供の歯はカルシウム剤で丈夫になるの?

子供の歯を丈夫にしたいと親ならだれでも願っているはずです。
そこで、子供の歯を丈夫にするためには、カルシウムが良いのではと思いますよね。
では、子供にカルシウム剤を与えれば、子供の歯は丈夫になるのでしょうか。

 

 

子供の歯はカルシウムだけで作られていない

 

子供の歯は、どのような成分で作られているのでしょうか。
コラーゲンというタンパク質で作られた繊維とカルシウム、リンなどのミネラルが結び合わさって作られています。
それで、カルシウムだけを摂れば良いのではなく、バランスよく食事を摂ることが必要です。
次のような食品を摂ることを心がけましょう。
・歯の基礎となるタンパク質−牛乳、肉、卵、豆腐など
・歯の一番表面の硬い層であるエナメル質となるビタミンA−緑黄色野菜、レバーなど
・エナメル質の下の象牙質となるビタミンC−果物、緑黄色野菜など
・歯を硬くしてくれるカルシウム−牛乳、チーズ、小魚、豚肉など
・歯を硬くしてくれるリン−卵、肉、米など
・カルシウムの代謝を良くしてくれるビタミンD−バター、卵黄、牛乳など

 

 

カルシウム剤を与える時はタンパク質やビタミンを含む食品と与える

 

子供にカルシウム剤を与えることは問題ないですが、カルシウムだけで歯が強くなるわけではないのです。
そして、カルシウムは、タンパク質やビタミンを含む食品と一緒に摂る事で吸収されていきます。
ですから、カルシウム剤は補助的に与えて、バランスの良い食事を心がけて子供の歯を丈夫にするようにしてあげましょう。

子供の歯が生える前から離乳食をあげても良いの?

子供の歯(乳歯)はだいたい生後6か月頃から下の前歯が生えてきます。
しかし、個人差がありますので、離乳食を与える年齢になっても歯がないと、離乳食を与えて良いのか迷いますよね。
そこで、歯が生える前から離乳食を与えて良いのかを見ていきましょう。

 

 

歯がなくても離乳食を与えて良い

 

生後6か月頃になると、母乳やミルクと共に少しずつ離乳食も始めると思います、
このころ乳歯が生えていなくても、離乳食を与えて問題ありません。
歯ぐきやあごを使って噛んだり飲んだりできるように練習する時期だからです。
それで、消化能力の成長のためにも、やわらかいものから少しずつ固めのものまで与えていくようにしましょう。
赤ちゃんが嫌がらないようなら、少しずつ噛みごたえのあるものを与えていくと良いです。
本格的に歯で噛めるようになるのは2歳過ぎです。

 

 

歯があっても噛めているわけではない

 

1歳前後になると、上下の前歯が4本ずつ計8本くらい生えそろいます。
リンゴなどをこの乳歯の前歯でかじることはできますが、まだ噛んで食べることはできません。
奥歯が生えそろう2歳以降にようやく、かみ合わせて噛むことができます。
ですから、前歯が生えそろったら、歯がためのために適度な量の果物などを食べさせてあげてください。

 

 

1歳過ぎたら少しずつ肉も加える

 

肉は繊維が硬いので、子供にとっては噛みにくく、吐き出してしまう子もいます。
1歳くらいでは、まだ歯茎ですりつぶして食べていることでしょう。
しかし噛む力を付けるためにも、肉を食べさせるのは大切です。
肉を2度ひき肉にしたり、鶏のささみや牛肉や豚肉の柔らかい部分を細切りにしてから与えるなどして、離乳食に肉を加えていきましょう。

乳歯の虫歯は永久歯に関係あるの?

関係ないとは言えません。

 

乳歯に虫歯ができたということはお口の中が虫歯ができやすい環境になっているということです。とくに永久歯への交換が始まる6?7歳頃に乳歯の虫歯があると永久歯の虫歯が起こるリスクは高くなってしまいます。乳歯の虫歯をしっかり治療し、虫歯菌の増殖を防ぐ必要があります。

 

乳歯に大きな虫歯があり、歯の根の先に炎症があると次に生えてくる永久歯が変色していたり違う位置に生えようとすることもあります。

 

虫歯を作ってしまった原因を探しましょう。
乳歯の虫歯の原因は生活習慣の乱れです。甘いものを口にする時間が長い・歯磨きをいやがる・歯磨きをしないまま寝てしまうことが多い・親の目が届かないところで飲食している など、理由は様々ですが必ず原因があります。
その原因を追及し生活習慣の改善がなければ、治療をした乳歯もまた虫歯ができてしまいますし、交換したばかりの永久歯も虫歯ができてしまうでしょう。
永久歯を守る為にも乳歯の虫歯の治療と生活習慣の改善が大切になってきます。

 

乳歯の虫歯は親の責任!その理由は?

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は無菌状態です。その後、3才頃を目安にお口の中に菌が定着していきます。菌が移るのは食事時の食器の共有や、スキンシップの時です。もちろん体にとってのいい菌も移っていくので完全に無菌のまま成長することはありません。
お子さんと接する時間が長い人で、虫歯が多いと自覚のある人は要注意です。
同じ箸やスプーンなどを使って食事を与えたり、スキンシップが多いと虫歯菌が移っていくリスクはあがります。
また味覚の完成も同じ3才頃と言われています。それまでに甘いものを多く与えてしまうと、甘いものの味を覚えてしまい、多く欲しがるようになります。
菌の定着と味覚の完成を気をつけておけば虫歯のリスクはかなり低くなると思います。
もちろん歯磨きの習慣をつけることも大切です。歯がしっかり生えてから歯磨きの習慣を付けようとしても嫌がることが多いです。歯の生え始めにガーゼで拭くなど、歯磨きの前準備をしておくとよいでしょう。
3才までが重要です。虫歯が親のせいで出来たと言われないように頑張りましょう。

乳歯の虫歯はおやつが原因?

そうとも限りません。
そもそもお子さんにとって間食は大切です。小さいうちは一度の食事の量が少ない為にエネルギー源を三度の食事だけで補うことが難しいのです。そのため午前1回午後1回の間食を取ることが多いかと思います。
間食イコール甘いお菓子ではありません。甘いケーキ+ジュースの組み合わせではなく、おにぎり+お茶であったりと糖分のコントロールが必要かと思います。
味覚の完成は3才頃と言われています。この頃までに甘い味を覚えてしまうと、それを欲しがるようになってしまいます。欧米では“砂糖は麻薬”とも言われるくらい依存性が高いのです。

 

お菓子の中で虫歯になりやすいものとしては、チョコレート・あめ・チューイングキャンディです。これらはお口の中に糖分が留まる時間が長いため、虫歯のリスクがあがります。
飲み物も炭酸飲料や乳酸菌飲料は糖分量が非常に多いので気をつけましょう。

 

また食べる時間にも注意が必要です。だらだら食べ続けているのも虫歯のリスクをあげる原因になります。

 

おやつに食べるもの・食べる内容・食べる時間の習慣付けは小さいうちから身につけさせてあげましょう。

乳歯の虫歯予防にフッ素が塗られるのはなぜ?

よくフライパンなどでも“フッ素加工”や“フッ素コーティング”という表現が使われますが、歯の場合はコーティングしているわけではなく、歯の場合は歯の質そのものに取り込まれて歯の質を強くする性質があります。
歯の表面はエナメル質とよばれ、細かい結晶の集まりでできています。フッ素はその結晶構造のすきまに入っていって結晶をより強くしてくれます。
とくに乳歯や生えたばかりの永久歯はフッ素の取り込みがよく、お子さんの虫歯予防には最適です。コーティングがはがれるわけではありませんが、定期的にフッ素を使うことでエナメルはどんどん強くなります。
フッ素には塗るタイプだけでなく、うがいをして取り込むものもあります。
また低濃度のものをご家庭で毎日使うものや、少し濃度が高いものを週1回学校や幼稚園などでうがいで取り込むもの、高濃度のものを歯科医院で塗るものがあります。
それぞれの虫歯のリスクに合わせて効率よくフッ素を取り入れて虫歯予防をしていきましょう。

子供が高熱の後に歯茎から出血―なぜ?対処方法は?

子供は熱をよく出すことがありますが、特に高熱を出した後に、歯茎が腫れ出血したり、口臭がきつくなったりすることがあります。
子供が高熱の後に歯茎から出血することがある理由と対処方法を見ていきましょう。

 

 

歯肉炎の症状

 

この歯茎からの出血は歯肉炎という歯茎の病気の症状と考えられます。
熱により体力が消耗し、細菌に対する抵抗力がなくなったため、お口の中の細菌に対しても抵抗できず、歯茎が炎症を起こすのです。
歯肉炎は、大人だけでなく、子供も発症する病気です。

 

 

子供の起こす歯肉炎

 

子供の起こす歯肉炎の原因は様々です。
乳児であれば、ヘルペスウイルスに感染した時、突発性湿疹に感染した時に発症することがあります。
もう少し年齢が進んだ幼児期には、お口の中が不潔になっているために歯茎が炎症して不潔性の歯肉炎になることがあります。
また、子供の歯が生えてくる時期なので、歯が生えてくるときに歯茎がかゆくて噛んでしまい傷付いて、そこから細菌感染し萌出性の歯肉炎となる場合も考えられます。

 

 

お口の中を清潔に!

 

高熱が出ていると体が辛いことに加えて、歯茎が痛くなって泣いたり、口臭が強くなったりします。
乳児であれば、うがい薬をぬるま湯で薄めてそれをガーゼに付けてお口の中をふいてあげると良いでしょう。
幼児であれば、歯磨きは一時的に休んで、うがいをするようにしてください。
出血がおさまり、腫れが引いたら歯磨きをまた行うようにしましょう。
熱が下がり、体調が回復すれば歯茎からの出血は治まってきます。
お口の中を清潔にすることを心がけてください。
もし、心配な場合は、熱が下がってから小児歯科で診てもらうことをおすすめします。

 

 

口の周りをふくのも嫌がる子供の歯のケアをどうする?

子供の歯を虫歯にしたくないと親の皆さんは願っていると思いますが、中には、お口の周りをふくだけでも泣いて嫌がる子もいますよね。
そんな時、どうしたら子供の歯のケアをすることができるかを見ていきましょう。

 

 

無理矢理しない

 

顔の周りやお口の中を触られるのが嫌な赤ちゃんに、無理矢理、口をふいたり歯磨きをしたりすると逆効果で、どんどん嫌がります。
それで、食後に白湯(さゆ)や麦茶などの甘みが全く入っていない飲み物を飲ませて、お口の中に食べ物のカスなどが残らないようにすると良いでしょう。
親が意気込むと赤ちゃんにも伝わってしまうからです。
それで、顔の周りを触れるスキンシップ程度から始めてみましょう。

 

 

次にお口をふくステップへ

 

スキンシップに慣れて、顔の周りをふけるようになったら、夜眠くなったころにお口の周りをふいてみましょう。
そして、ぬれたガーゼを指に巻いて歯をふいてみるという段階へ少しずつ徐々に進みましょう。
眠いと感覚が鈍ってくるので嫌がらないことが多いので試してみてください。

 

 

ガーゼに慣れたら歯ブラシへ

 

歯ブラシを使わないと汚れが取れないのでは?と心配になりますよね。
しかし、触るのも嫌がる赤ちゃんに歯ブラシを使うのはなかなか難しいです。
それで、ガーゼでふくことに慣れたら歯ブラシを歯にあててみることを始めるのはどうでしょうか。
その時は、子供用の一番小さい一番やわらかめの歯ブラシを使うようにしてくださいね。

子供の歯磨きは1日に何回したら虫歯になりにくい?

子供の歯を虫歯にしないために一番大切なのは、歯磨きです。
では、子供の歯を磨けば磨くほど、虫歯になりにくいのでしょうか?
1日に何回磨いたら良いのでしょうか?

 

回数より質が重要

 

子供の歯磨きは磨き方が悪ければ、1日に何回磨いたとしても虫歯になります。
反対に、1日に1回でも丁寧にしっかり磨けば、虫歯になりにくいのです。
ですから、回数より質が重要と言えるでしょう。
特に、就寝前の歯磨きを大切にした方が良いです。
なぜなら、寝ている間は唾液の分泌量が減り、虫歯になりやすいからです。

 

子供の歯磨きは歯の質を強化できる

 

子供の歯の一番表面の層のエナメル質は、まだ完全に出来上がっていません。
成熟するには、1年から2年くらいかかるのです。
そして、未成熟だと虫歯にもなりやすいので、成熟するまで1日に1回だけでもフッ素やキシリトール入りの歯磨き剤を使って磨くと、歯の質を強化でき虫歯予防になるでしょう。

 

1日に1回は仕上げ磨きを!

 

子供の歯磨きは、毎食後やおやつの後に毎回磨くことができれば、それに越したことはありません。
しかし、毎回、親が見てあげるのは難しいかもしれません。
それで、食後、おやつの後は子供が自分で磨き、就寝前の歯磨きは親が完璧に仕上げ磨きをしてあげることで、虫歯予防になるでしょう。こちらのサイトは現役の歯科衛生士さんがやってるサイトなので参考にしてみてはいかがでしょう。

 

子供 虫歯予防

 

 

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